AvelCain解散から約二年。 蘭図として始動した業-karma-単独インタビュー。

ー AvelCain解散から二年。まずは蘭図、結成おめでとうございます。
業 ありがとうございます。長かったですね..
ー まずはこの二年の間、何をされていたのか、蘭図結成の経緯と共にお話いただけますか。
業 AvelCainが解散して、解散した当初はすぐにバンドをやる気持ちにはなれなかったんです。でも日が経つにつれて歌いたいって気持ちとバンドに対する元々あった夢というものが具体的に強く出来るようになったんですけど、当初はメンバーもいないですし、ただ漠然と気持ちだけあったという感じですね。ただAvelCainでやってきたことをもう一度やるつもりは無かったし、じゃあ何をやりたいんだろって考えながら、バンドをやっていなかった期間、音楽だけではなく、いろいろな美術作品や映画などに触れていくなかでAvelCainが仮に黒だったとしたら、次に僕がやりたい事は白でもないし、かといって赤を見つけたいわけでも青を見つけたいわけでもなくて、その時にたまたま出会ったのが水墨画だったんです。水墨画って墨一色で全ての色を表現していて、僕がやりたいのは一色でも全てを表現出来るようなバンドになりたいという想いを込めて日本画などの題名でよく使われる”〜図”という表現を使って【蘭図】というバンド名に決めました。
ー こんなことを言ってはいけないのかもしれませんが、やはりAvelCainの業さんというイメージは多くの人の中でも強く残っていると思いますし、そのままの業さんを選択するという選択肢もあったと思うのですが。
業 そうですね。まずは全部、自分で考えたもので挑戦したかったというか、AvelCainはやはり事務所の方に沢山お世話になってアドバイスも頂くなかで自分なりに解釈してAvelCainというものをやっていたし、自分のものだけじゃないという意識は常にありました。勿論、AvelCainの業の核となっているものは自分の中にあるんですけど、それを見つけてくれたのは僕じゃなくて、当時の事務所の社長であったり、憧れている先輩であったと思うんです。そういう時間は自分の中で大事なものとして今でもあるんですけど、次にやってみたかったのは一から自分で考えて、自分の作品として作りたいっていうのが一番強くあったので。ここでいう自分の作品とは今までを踏まえた上で今自分が何を表現するかです。例えば何にも影響を受けていない作品なんて存在しないので。重要なのはそこに対する想い、精神性だと思います。


ー 【蘭図】というバンド名のもとメンバー集めに入るわけですが、どのようにメンバーと出会われたのですか。
業 この期間が一番長かったですね。当初は誰とやりたいっていうのも無かったし、例えば演奏が上手ければいいとかそういうことでもないし、感覚であったりタイミングもあると思うし。自分の中で焦りもあったんですけど、そこは「慌てず待とう」と。妥協せず、自分が本当にやりたいメンバーとの出会いを待とうと。それから一番最初に一緒にやろうと思ったのがギターの拓也です。拓也はやろうと思った半年ぐらい前に実は拓也の方から声をかけてもらっていて、当時は自分の中で決めきれなくて断ってるんです。それから半年経って、僕の方から連絡してもう一度会ったんです。その時に二人でもう一度話したら意気投合して、それから拓也が一緒にバンドをやろうとしていたベースの誠を紹介してもらって三人が集まったという感じですね。それから約一年、ドラムがいないままで曲作りが始まりました。その後、もともと拓也と誠がやっていたセッションでドラムを叩いていた和樹と出会って、僕は「和樹とやりたい」って言ったんですけど、当時、和樹はバンドをやっていて叶わずだったんですけど、その後、そのバンドが解散してすぐに声を掛けて加入が決まった感じですね。
ー タイミング的には運命的ですね。
業 そうですね。こういう運命やタイミングがなければ集まれなかったかもしれないですね。
ー それではこうして結成された【蘭図】というバンドがどのようなバンドなのかを伺っていきたいのですが。
業 そうですね。僕はもともと名古屋という土地でバンドをやっていて、前の事務所の社長から沢山の大先輩達の音楽に触れさせて頂く機会を頂いた時期があって、その時に出会ったのがいわゆる名古屋系だったんです。今まで生きてきた中で自分が熱中したものもなければ、夢も無かったんです。でも初めて夢を持って具体的に言葉でこうなりたいって思えたのがビジュアル系で、そのビジュアル系っていうのが僕の中では名古屋系だったんです。だからそういうバンドをやりたい。ビジュアル系バンドって沢山いますけど、僕の中ではそれは"メイクしてる、してない"じゃなくてメイクしてなくてもビジュアル系の格好良さを持っている人がいて、そういう精神的なものに惹かれたのがビジュアル系の中でも名古屋系だったんです。だから僕は僕なりにビジュアル系というものを【蘭図】というバンドで表現したいと思っています。


ー 1月6日(日)の高田馬場AREAでのファーストワンマンで先行発売される「Inferiority Complex & Narcissism」はどのような作品になってますか。
業 タイトルの「Inferiority Complex & Narcissism」は自分のコンプレックスから生まれる作品に対しての絶対的自信、ナルシズムを意味します。バンドコンセプトでもあり、僕自身でもあります。作品を肯定する事で自分の存在理由を確かめたいんだと思います。このアルバムは初めて0から自分で考えたもので、2曲目の「Phalaenopsis」は初めて作曲もしました。「Phalaenopsis」とは日本語で胡蝶蘭、語源がPhalaena(蛾)に似ているという意味です。僕の中で蛾はコンプレックスの象徴、蝶はナルシズムまたは憧れの象徴でもあり、この曲を歌うための【蘭図】でもあります。それと同時に蛾が光に集まる習性が自然界で最も美しいとされる対数螺旋、黄金比である事も知りました。つまり「飛んで火に入る夏の虫」とは死への行為でありながら究極の美でもあります。その芸術性に僕はこれが自分の歌いたいものだと確信しました。他の曲についてもメンバーと作っていく中で自分の惹かれた作品、音楽、ビジュアルが名古屋系に影響にとても影響されています。それは遠すぎる絶対的憧れによるものですね。
ー なるほど。やはり少し作品に込めた想いをお伺いしただけですが、やはり業さん自身は業さんであり、【蘭図】というバンドを通して、より業さんが色濃く出たという表現が合うような気がしますね。
業 そうですね。表現したいことというか、好きなものというか、そういう僕自身の根本的な部分は変わっていないので。
ー 業さんがより、業さんになったというか。
業 そうですね。それを【蘭図】を通して、あらゆる方法で表現していくつもりです。すでに、いろいろな”仕掛け”をしたので見つけて欲しいですね。
ー それは気になりますね。これ以上の作品のお話はメンバーの皆さんとの全員インタビューでお伺いさせてください。それでは最後に業さん自身から、このインタビューを読んでいる人にメッセージをお願いします。
業 きっと何か期待や不安があると思うけれど、僕が納得しているからには、そこに間違いはないと言い切れるよ。全てはφの衝動なんだ。あの場所で待ってる。

2019.1.6 (Sun)
1st One Man Live
「飛んで火に入る夏の虫」

高田馬場AREA
OPEN 17:30 / START 18:30
ADV \3,000- / DOOR \3,500-

一般発売日:11/24(土)10:00~
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